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社会福祉法人 
 神戸聖隷福祉事業団

法人本部所在地
兵庫県神戸市須磨区友が丘1丁目
1番地
法人本部電話番号:078-792-7555

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社会福祉事業
(高齢者・障害者・児童・相談支援)
高齢者福祉施設、障害者福祉
施設(身体障害者・知的障害者
・精神障害者)の運営・管理
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試練  

阪神・淡路大震災で福祉の原点にふれる

  1995( 平成7)年1月17日の大地震では、築50年の「せきもり分場」が全壊。その他の施設は大きな被害を受けず、利用者・家族と職員にも家屋の全半壊はあったものの、亡くなった人はありませんでした。

 震災後の混乱に対して通所事業の「神戸聖生園」「神戸友生園」「神戸光生園」は1週間後から在宅障害者のショートステイの受入れを開始。小規模作業所では被災した障害者の家族ごと避難生活を支援。入所施設の「神戸愛生園」では一般避難所から再避難した高齢者や障害者を最も多いときには40名、長期間受け入れました。また、「神戸明生園」でも作業場や会議室で入所者以外の 通所事業所では避難生活が難しい障害者を受け入れるなど、職員は施設を越えて対応しました。

 震災後すぐに和田山地区から支援の手が到着。翌日早朝には救援物資が、翌々日には神戸愛生園にトイレ用水12トンが運びこまれました。この水は入所施設である神戸愛生園だけでなく、隣接する北須磨団地の人々の生活にも役立ちました。

     震災で全壊被害を受けた「せきもり分場」
 神戸聖隷職員による炊き出し

台風で土石流が真生園を襲うも死者・けが人なし

 2004(平成16)年の10月20日の午後には、台風23号が和田山地区を襲いました。台風の大雨で真生園の背後の金梨山斜面が崩落。土石流となって真生園を直撃し、利用者の居室に膨大な量の土砂が侵入しました。利用者は、谷川の水の量・色・音から危険を察知した職員の手で直前に安全区域にあるさくらの苑に避難。一人の死者や負傷者も出さずに済みました。

 当日夜は、真生園の全職員で、朝来消防本部の手で竹田会館に搬送された利用者やさくらの苑と平成に退避した利用者を見守り、翌日からは真生園の被害が及ばなかった居室と平生園会議室で懸命に避難生活を支えました。
 
 施設には、翌日の和田山町消防団100名を皮切りに、連日多くのボランティアが駆け付け、神戸地区からも計150名が日帰りで長靴・スコップ・手弁当で応援に加わり、人手と建設機械による懸命な復旧活動が展開されて、10日間で山のような量の土砂を取り除きました。神様の大きな力に守られた利用者は、年内に通常の生活に戻ることができました。

 台風被害を受けた一夜明けて(10月21日)
 復旧作業をする消防団員(10月21日)
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