神戸へ進出
神戸市より2万㎡の大きな恵みが・・・
現在、本部が所在する神戸市須磨区友が丘の土地は、神戸市の国際障害者年記念事業である障害者福祉計画の担い手として神戸聖隷が選ばれ、与えられました。神戸で挫折して和田山で事業を始めた私たちが、神戸市から選ばれたことは何という神様の恵みでしょう。
1982(昭和57)年に精神薄弱者通所授産施設「神戸聖生園」と身体障害者療護施設「神戸愛生園」、1984(昭和59)年身体障害者通所授産施設「神戸友生園」を開園し、第2次ベビーブームで強まる神戸市の障害者福祉ニーズに大きな役割を果たしていきます。
この流れは、1985(昭和60)年の精神薄弱者通所授産施設「神戸光生園」開園、1991(平成3)年精神薄弱者入所更生施設「神戸明生園」開園、1996(平成8)年の神戸市立中部在宅障害者福祉センター受託開所へと続いていきました。
反対運動を糧に、地域との共生
「神戸聖生園」「神戸愛生園」を建設する地域では、「北須磨団地」という新興住宅地の暮らしが始まっていました。知的障害者施設が近隣に建設されるという話が広がると反対運動が勃発しますが、法人は住民説明会を開催し、自治会は神戸市内の施設見学などを行って、お互いを理解し合う努力が行われます。障害者に対する誤解は徐々に解け、最後には自治会長から「頑張れ」との励ましの言葉をいただくことができました。
「神戸聖生園」「神戸愛生園」が開園した1982(昭和57)年7月、北須磨団地自治会の主催で、第1回「おいでやすカーニバル」が開かれ、2つの施設の誕生と利用者を歓迎してくださいました。このカーニバルは、その後は神戸聖隷が主催となり、今も地域住民との交流イベントとして毎年、秋分の日に大々的に開催しています。